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「理科系の作文技術」の要約と学び

書く人

この記事で「理科系の作文技術 (中公新書 624)」を読んだ学びをまとめました。

この本は、初版が1981年で累計発行100万部を超える超ロングセラーとなっています。

文章を書くときの注意点は三つです。

  • 一つの文を短くする
  • 文の主語をはっきり意識して書く
  • 文と文を飛躍なくつなぐ

以下、詳しくご紹介します。

目次

文章は「明快で簡潔」に

チャーチルの出した指示

1940年、イギリスの宰相ウィンストン・チャーチルが資料を持ってくる部下たちに対して言いました。

  • 資料が多すぎて読み切れない。
  • 要点だけメモに持ってくること。
  • 結論を先に。
  • 文は短く、言い切れ。
  • 補足は口頭で。補足資料は基本的に見ない。

よくある悩みで共感できます。

明快な文章とは?

まず、読者が「何を知りたい」か?

記事を書く前に、読者が何を知りたいかを自問自答します。読者の知りたいことを正確に規定し、それは一文で表現します。

目標規定文:文章を支配する一文

目標規定文とは、「何を伝える文章なのか」を明確にする文で、これに忠実に文章を書きあげます。文章全体の軸になる文です。

ちなみにこの記事における目標規定文は、「「理科系の作文技術」の学びを簡潔にまとめる。」です。

リード文:まず読者に全体像を

リード文とは、記事の冒頭の要約文です。読者はリード文で全体像を把握し、本文で詳細な情報を得ます。読者の利便性を向上させるのがリード文です。

文章の単位と論理の展開

それぞれの文章単位には、それぞれ一つ主張を持たせます。文、段落、章、文章全体についてそれぞれ一つの主張です。これを順序よく並べることで、論理的な文章構成となります。

トピックセンテンスと段落

トピックセンテンスは段落の先頭に書きます。トピックセンテンスがパラグラフの内容を統括するように書きます。

トピックセンテンスと展開

トピックセンテンスを読めば続く展開部が予想できるように書きます。読者が文章の展開を予測できれば、スムーズに内容が理解できます。

論理とは?

論理とは、例えば階段のようなものです。順序よく続いて飛躍なく、今は見えない目指す場所へ不安や負担を少なくして進むためのものです。

読者にとって文章が「エスカレーター」のようにラクであれば理想です。

大事な言葉を際立たせる

それぞれの文章単位には主張があります。とうぜん大事な言葉もあるはずですから、それがその他に埋もれてしまわないよう注意して文章を書きましょう。

後戻りと読みづらさ

読者が文章を読み進めるに従い、読者の理解が深まるように書きます。読むほどにギモンが増えてはなりません。

前から順に理解できる 

読むほどに先の展開が見えるように文章を書きます。読者が先の展開を予測しやすい文章が読みやすい文章と言えます。

事実と意見

意見はいくつか種類がありますが、事実は一つです。意見を事実のように主張すると読者の誤解を招きます。

また事実と意見をきちんと分けることで、論理的な文章展開が可能になります。

事実には説得力がある

事実は不変であるため、読者に対して説得力があります。事実をもとにした書き手の主張にも説得力が付きやすくなります。事実をもとにした論理の展開をこころがけましょう。

原本は個人的に書面に対してやや古い印象をもちました。↑マンガ版↑は読んでいませんが、新鮮になっていると想像します。

簡潔な文章とは?

どれ一つ欠けてはならない言葉のみで作られた文。

簡潔な文とは、余分なものが一つもない文です。必要な言葉がすべてあり、不要なものが一つもない文は、書こうとするとムズカシイものです。

しかし簡潔な文だけが内容を正しく伝えます。書き手は常に文の簡潔さにこだわるべきです。

平易な表現を

平易とは存外むずかしいものです。言葉の表現が、

  • 丁寧すぎる
  • 自信がない
  • 硬すぎる
  • 決めつけている

など、書き手の心理が反映されると文の平易さが失われます。読者が理解しやすい文を書くために、平易さには常に気を配りましょう。

簡潔な主張とは?

  • 大事な言葉が前に来る
  • 大事な言葉が適度に繰り返し出てくる
  • 文末を言い切り、曖昧にしない
  • 肯定的表現、能動態で書く

などが留意点です。

誤解のない文章を書く。

「a さんと b さんは高校時代からの親友です。」

この文には二通りの解釈があります。
・ a さんと b さんの仲は高校時代からの親友である
・私は、 a さんと b さんとは高校時代からの親友である。

主語を意識して文を書き、誤解のない文を書きましょう。

以上です。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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