Give&Takeの思考のもとに生まれた3つのコトバがあります。
Taker(自己中)
Giver(お人よし)
Matcher(律儀)
3つの思考パターンがありベストは状況に応じて使い分けるだと、この本では述べられています。
Take、は自分の利益を重視し、
Giver、は他者の利益を、
Matcher、は相互の利益のバランスを重視します。
この3つの思考パターンとどう向き合うべきかを、この書籍は私たちに伝えようとしています。
なぜこの本を?
- THINK AGAIN
- ORIGINALS
アダム グラント氏の本を2冊読んで、どちらも勉強になったので読んでみました。
何を学んだ?
Taker
Taker:少数派の、いわゆる自己中。自分の利益を重視した行動をとる。
Takerは効率的に自分の利益を確保しようとします。
そのためには他者の利益を軽んじる傾向があります。
また自分の実績を広く宣伝する一方で、他者の実績は評価しない傾向があります。
Takerは最短で結果をだす有能な人と認識されますが、長期的には周囲の支持を失って没落していきます。
Giverからは存分に搾取し、Matcherからもより多くの利益を引き出そうとします。
愛想というカムフラージュ
Takerは自分の利益を重要視しているので、相手の不利益を軽視することにつながります。
しかし直接文句を言われないように、素知らぬ顔で相手に貧乏くじを引かせます。
Takerはカムフラージュのために愛想をふりまく傾向があります。良い人と思わせることで批判をかわすのです。
GiverとMatcherは、カムフラージュしたTakerの出現に警戒する必要があります。
Giver
Giver:少数派の、いわゆる「お人よし」。相手の利益を優先して自己犠牲を選択する。
「気の弱いお人よし」というのが、Giverの一般的な印象になるでしょう。
相手の不利益に罪悪感を抱き、自己犠牲を選択してしまう傾向があります。
また交渉が苦手で自ら譲歩してしまうため、組織の代表として不適格と評価されがちです。
Giver本人はそんな自分を情けないと思いつつも、自分の利益を優先して行動することができません。
Giverは与えることを喜びと感じる人で、TakerやMatcherに対しても分けへだてがありません。
Takerに搾取されてもMatcherのように不満を感じることは少なく、またMatcherが求めていないような自己犠牲のgiveを与えて困惑させることもあります。
Matcher
Matcher:多数派を占めるバランサーで、いわゆる「律儀な人」。思考と行動に制約が多い。
Matcher、という言葉を始めて聞きました。バランスを取ろうとする人を指します。
Matcherの特徴は、
- 自分対しても他者に対しても、giveとtakeのバランスを求める
- Takerと距離をとり、怒りを感じやすい
- Giverとも距離を保ち、多くを受け取りたがらない
- 結果的に思考と行動が制限されやすい
律儀だと良く言われる人は、おそらくこのMatcherタイプなのでしょう。
ベストは「Giver」。しかし評価は最低
Giverは最弱と最強が同居している。
Giverの弱み
共感能力が強く他者の不利益を嫌う傾向があるため、結果的にその能力を自分のために発揮できません。
Giverの強み
Giverは目先の損得にとらわれないので、根気強く最良の道を歩むことができます。
Giverは関係するひと全体の利益を考えたとき最善の選択ができるようになる
Giverが安易な自己犠牲を捨てて全体の利益を求める時、弱者から一転して強者になることが可能になります。
自分の変化は?
Matcherでスタート
自分がMatcherであるとこの本を読んで理解できたので、それ相応の思考と行動をすることにしました。
- 愛想のよいTakerに搾取されない
- Matcherとして自己犠牲ではないgiveを最大化する
- giveに喜びを感じるGiverになりたい
- 相手や状況を見極めて3タイプを使い分けたい
- Takerを撃退する能力をつけたい
- Giverを理解し愛する心を持ちたい
giveの量をまず増やしつつ、よりよろこばれるgiveの質を追求していきたいと思います。
Matcherとして自分と他者を天秤にはかけますが、状況によってはバランスを無視した大胆な選択肢を選んで大きな喜びを感じたいと思います。
最強のGiver
1つのパイを切り分ける前に、パイを大きくする
- 「寛大なしっぺ返し」でTakerを撃退する
- Takerの心情ではなく、意図を理解して対抗する
- 自分ではなく、自分たちの利益のために戦う
どんな人に読んで欲しい?
愛すべきGiver
ワタシにはGiverを理解できずにうとましく思う面がありました。Matcherのようにバランスを考えることなく与えつづけるGiverに違和感を強く感じていたからです。
しかしGiverこそがもっとも愛すべき存在で、そして成功に近いことをこの本を読んで知りました。
Giverを燃え尽きないように助け、自分も燃え尽きないGiverを目指したいと思います。
以上です。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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