YouTubeでテスタさんが「一番勉強になった本」として紹介していたので読んでみました。
投資初心者の私はスキルもさることながら投資の心構えから学ぶ必要があります。
世界的投資家の共通点を紹介していて、かつ、日本の有名な個人投資家がおすすめする本だと言うなら読まない手はありません。
日々投資活動しながらこの本を読み進めていくと、「なるほど、これは大切なことを教えてもらった」と強く感じました。テスタさんがおすすめするのも納得です。
リスクの裏にチャンスは無い
確実か。
確信をもって集中投資する。そこにあるリスクはとても小さい。
リスクは経験に反比例する
- 無自覚がリスクを生み出す
- リスクははかれない
- リスクは状況に依存する
- バフェットは3万ドルの家に今も住んでいる。マクドナルドとコーラが好き
- バフェットは主婦のように節約して生活している。金はとっておくもの。
- 妻が家の改装で1万五千ドル使ったとき死にそうになった。
- 金を儲けたいんじゃない。増えていくのを見るのが楽しいんだ
バフェットは本質的価値より割安な株を買って保有する。
企業の公式な発表による報告書が主な情報源で、インサイダー情報などの裏情報ではない。
損をしない。
- 元本の確保が最優先。
- リスク回避がメインで、投資家だけでなく起業家にも共通する
- 稼ぐより失わないほうが簡単
- 損失を避ける能力の大切さ
- 厄介に近づかない
投資のルール
①決して金を失うな。
②①を絶対に忘れるな。
信じるものを探すな。
- マーケットの予測を信じたら破産する
- 未来を予想できる人がいるはずだ、は間違い
- 予想の能力は無関係
生き残るとは、ときに逃げ出すことだ。
生き残れ。儲けるのはそのあとだ。
- 素寒貧は賭けることはできない。
- 生き残りたければどんな状況にも対応できることだ
- 儲ける額を求めるのは失敗の最大の原因
- 損失を放置して乗り越える経験が仇になる
リスクを取ればチャンスは増える?
- リスクとチャンスは裏表ではない
- 数分の一の価値で買えばリスクはない
- リスク許容度を考慮すれば、損をする。
- 戦場に立ち、生き残る。
行動する価値
「できるかどうか」を行動の理由にしてはいけない。
できないと思えばやらなくなります。
できるとおもっても、面倒だからとやらないかもしれません。
行動すること自体に価値を認めたいものです。
ゴールに向かって進め。
結果を基準にすると、結果までの行動が評価されません。
結果が全て、というのは単に過程の評価を放棄しているだけです。
もし人生の結果が死であるなら、人生は死に方で評価されるのか。
結果が同じなら、過程は無きものと解釈されます。過程の違いがないとしたら、手段を択ばない行動になります。どうせ同じだ、と。
結果が全てとは、過程の違いを認めないこと。
進んだ道のりが、評価されるべきものです。
投資の良しあし
良い投資は、投資するまでの過程で決まる。
良い結果を求めて投資すると失敗します。良い投資をしようと過程を大事にすると投資は失敗しないものです。
バフェットは自分の投資基準に合致するものに投資します。
あなたの投資基準は何ですか?
- 増収増益が継続中
- 自己資本比率が70%以上
- 営業キャッシュフローが黒字
- 有利子負債が現金等よりもはるかに少額
市場価値は相対的価値。自身の絶対的価値を優先せよ。
実際の価値を自分で見極めることが、行動の選択を正しくする。
投資をしない、という選択肢。
短期国債などの無リスクの資産に投資することで、実質投資をしないという選択肢を取ることができます。投資すべき対象が見つからないときは待機する場所が必要になります。
いつも逃げる準備をしておけ。
リスクを回避するために、逃げる準備は常に必要です。
すべてを捨ててでも、生き残れ。
自力で対処できない窮地なら、逃げだす以外に手はありません。
間違いを早く認めれば、その分早く立ち直れる。
プライドを捨てて間違いを認めれば、つらい期間を短縮できます。そしてやり直すタイミングを早めることができ、過ちが過去のものとなります。
感情を判断から切り離す。
感情が高ぶっても、すぐに脇に置いて冷静な判断ができる必要があります。
常に仮説を持ち、持論を持たない。
自分の考えのあてにしないことが、自分を窮地から救います。
ギャンブラーは偶然に身を任せる。
カモにされる一因となるのが、偶然勝利しようとする人です。
プロは長期的に勝利を計画する。
高い勝算を計画的に生み出すのがプロフェッショナルです。
大儲けを願って危険を冒しているわけではありません。
バフェットの師匠、グレアム式投資法。
- 株を買う条件を決める
- 株を買う
- 株価が上昇する割合を見る
- 割合が不十分なら、1へ戻る
すぐに結果を求めない。
結局株価が上がることが大切。結果を急ぐと判断を誤ります。
投資哲学は、個人ごとに異なる。
自分の個性を踏まえた哲学を作り上げて、投資家は成功します。
ひとまねの哲学や、哲学を持たない投資は失敗しがちです。
価値基準は何か。
投資するうえで、価値とは何かが明確である必要があります。
何をもって良い投資とするか。
自分の価値判断の基準はあるか。ないなら、失敗しても修正できない。
仮説の破壊を繰り返せ。
壊すために仮説を立て、壊せない仮説にたどり着け。
壊せない仮説が哲学だ。
カモが誰だかわからない。
わからないあなたはカモである。
市場はいつも間違っている
株価が高すぎる、安すぎる。
市場での値段は妥当な値段でないことが多い。
愚か者の行動は、予測不能。
市場は適正な価格を示すというのは、思い込み。
間違った認識が普通で、それが是正されて驚く
株価は事業の値段。
株を買うならまずその事業の価値を考えるべき。
下落した株を、買うかどうか。
持ち直す理由があるなら、買い。
自分が理解できる業種にのみ投資する。
- 企業のコスト競争力は
- 競争優位か
- 経営陣が有能
- 高い利益率の持続
- 株価が手ごろ
風評から企業を見る。
顧客や同業他社の意見は意外と共通するものが多く、信頼に足る。
厳選した数社に集中投資する。
数年単位で株を保有する。銘柄の数は10を下回る。
株を正しく購入すれば、売り時はほぼ無くなる。
株が長期的に見て上昇を続けるなら、売り時は来ない。
売り時は限られる。
- 間違っていた
- 企業体質が低下
- より優れた投資対象の出現
買い時は、市場の株価が短絡的な理由で下げた時。
市場価格は投資家の認識の総意で、長期的ではなく短期的観測であることが多い。そのため短絡的な思考で株価が大きく下がることがあるが、優秀な経営陣が健在なら株を買うチャンスが到来したと言えます。
「私はあてにならない。」ジョージ・ソロス。
師匠は哲学者カール・ポパー。
これから意思決定をする人が、自分はあてにならないという前提にたっていることは驚異的です。
私たちの世界の見方は、間違っているか、歪んでいるかのどちらかだ。
むしろ歪みを重視して世界を見つめる。歪んでいることが前提。
常に間違っている。
間違うこともある、という人は少なくない。しかし自分は常に間違っているという人にはお目にかからない。しかしジョージ・ソロスはそうである。
大衆は、「コロンブスは世界の果てで、転がり落ちる」と思っていた。。
理解できないと馬鹿にするまえに、勉強した方が良さそうです。
何かを信じることで、盲目になる。
人間は不完全な認識しかできません。それを受け入れて意思決定すれば、過ちを受け止めて前進できるでしょう。
信念は現実を変える(ジョージ・ソロス)。
「ソロスの錬金術」という難解すぎる本。再帰性という言葉が出てくる。
市場の歪みに付け込め。
株価が高すぎたり安すぎたりすることは常に起こりうる。そこに投資のチャンスが見いだせる。
再帰性とは、間違いが正されて、また間違うというサイクル。
綱渡り中のバランスのようなもの。左右に重心がふらつく様子。安定することはたまにある。
女性のファッションと市場の変化は同じ。
流行が起こり、突然下火になる。
市場はなぜ動く?
価値はどう決まるか。投資の達人は知っている。周囲が勝機と正気を失っても、達人は冷静でいられる。
損益は自力で決まる。
ゆえにできる投資家は「自分は儲けてとうぜんだ。」と考えています。
市場を信仰すれば、失敗する。
パチンコ台は神棚ではありません。大当たりしても拝むのは間違いです。
自分に合った取引のスタイルを作る。
他人の手法をまねするだけでは窮地に陥る。
- 独自の取引手法を練り上げて、その正しさを証明する
- 他人の手法で失敗したら一から出直しになる
- 自分の手法の失敗なら、細かく改善できるし方針転換もできる
- 情報やツールなどの部品を集めて、オリジナルの投資手法をくみ上げる。
- 装置を分解、再設計して投資の成功確率を高めていく
投資すべきは、収益性を高めて株主に還元する企業。
- 資金の運用が下手な企業には透視しない。
- 利益を株主に還元しない企業にも投資しない。
- 儲かる仕組みが長期的に機能することが重要。
経営者を支持できること。
まかせて納得できる経営者による企業であること。
ROEが20%以上。
ROEとは「Return On Equity」の略で、「自己資本利益率」ともいいます。株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけの利益を上げたのかを数値化したもの。
ROEが10%以上あれば良いとされ、20%を超えると投資する価値がある優良企業と言われています。 ただし、日本企業の平均値は5%程度であるため、一概に投資価値がない企業と判断することはできません。
買いたいものを、売ってみる。
売れ行きを見て、買い手が多いか確かめます。
大量購入する前に、それが売れるか確認をします。
「それでポジションのつもりか?」(ジョージ・ソロス)。
マルクを買うために10億ドルを売ったドラッケン・ミラーに対してジョージ・ソロスが言った言葉。20億ドル売れと言ったことが、ウォール街の伝説になります。
「度を越してこそ素晴らしいのよ。」(メイ・ウェスト)
無知が分散投資をさせる。
無知でないなら集中投資するはずだ。(ウォーレン・バフェット)
分散投資は損失を避ける手法で、大金持ちになるなら集中投資しかありません。
投資アドバイザーは分散投資を勧める。
リスクを分散させましょうと熱心に語る。
一点集中型と器用貧乏は対局。
エネルギーを分散させてはならない。一つの目標を一途に追う。
少数についてのみ熟知できる。
多くの投資対象があると、変動要素を追いきれない。
自覚のない強欲は、市場で死を招く。
儲かる展開はめったにない。見つけたら、躊躇せず全力で投資すること。
ただし自分が何をしているのか、よく考え抜いた後で実行すること。
売春宿に踏み込んだ、精力絶倫男。
株価が暴落した時の、資金を潤沢に持った投資家。バフェットの言葉。
ポートフォリオやバランスなど、知ったこっちゃない。
買うべき株は徹底的に買う、それだけのこと。
元本の確保とホームラン。
投資の成功に必要なもの。
複利効果は絶大。節税と運用コストの最小化がカギ。
資金の運用コストの低減と税金の最小化で、複利効果は最大化する。
バフェットは配当金が嫌い。
収益で課税、配当で再び課税されるため。1ドル儲けても50セント前後しか残らなくなる。
税金を避ける方法は一つだけ。
儲けないこと。
たくさん儲けてたくさん納税する。それで良い。
自分の流儀にのみ従え。
ベンジャミン・グレアム「自分がやっていることを知っておけ。」
「自分が何をやっているか分かるまで、何もするな。」ジム・ロジャース
自分の強みに気づかない。
自分が得意なことに集中すれば自然と儲かる。
分かってない輩の言い分など聞けば損するだけ。
プロテニスプレイヤーは、バスケットコートに立たない。
当然、勝負するなら得意分野に決まっている。
以前の土俵で身に付けたもの全てを捨てる。
一つの分野で成功しても、別の分野で応用すればマイナスに働くことがあるが、そのマイナス要素を捨てることは難しい。アンラーニングの必要性と難しかしさがそこにはあります。
正しいことをした時だけ、報酬がもらえる。
何かすれば良いというわけでなない。
良いものが見つかるまで、いくらでも待つこと。
納得いくものが見つかったら、素早く、大きく動け。
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