win-winのツール
「遺書は残ってないか?」
人の死を目にした時、誰かが発する言葉でしょう。
遺書は故人の遺志を知るツールで、その死に対応する人の疑問や課題の助けになるものです。
遺書は故人にとってもその死に対応する人にとっても、助けになるモノだと言えるはずです。
書かない理由は
遺書を書かない理由は、なんといっても「わからない」という疑問が多いからでしょう。
ムリだ、書かないでおこう。
書く前に疑問が次々に沸いて、あっさり心が折れてしまいます。
- ナゼ書く
- 手間がかかりそう
- どういうふうに書く
- どんな内容を書く
- ホントに役に立つのか
- いつ書く
- どこに保管する
- 気が変わるかもしれない
そして、「べつに書いても書かなくてもそんなに変わらないだろう」と結論づけて、書かないまま亡くなるのが一般的なのでしょう。
負担を減らしてあげたい
ハードルその1「なぜ書く」の答えがこれです。
もちろん遺言書を書くのは自分のためでもありますが、人の為だと思ったほうが書く動機として強いのではないでしょうか。
書く動機
自分の死自体を他人の迷惑と考える必要はないでしょう。
それでも、いざ自分が死んだ時に対応してくれる人の負担を少しでも減らしてあげたいと思うのなら、遺言書は必ず書くべきです。
「負担を減らしてあげたい。」その気持ちを胸に、遺言書を書き上げるまでに現れるであろういくつものハードルを越えていきたい。私はそう思います。
出世魚のような遺言書
いきなり立派な遺言書を書く必要はありません。まずはかわいい遺言書を書くことです。そこでおしまいでも良いし、もう少しだけ立派な遺言書に出世させても良いでしょう。
出世魚の代表例、ブリ
代表的な呼び名
モジャコ:6〜7cmくらいまで
ワカシ:15cmくらいまで
イナダ:40cmくらい(夏に旨い)
ワラサ:60cmくらい
ブリ:90cm以上(夏は味が落ちる)
地方により異なる
関東:ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
関西:ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
東北:ツベ → イナダ → アオ → ブリ
下北地方:フクラギ → イナダ → ワラサ → ブリ
北陸:ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
富山県:ツバイソ → コズクラ → フクラギ → ガンド → ブリ
長野県:イナダ → ハマチ → ブリ
山陰:ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
四国・山口県・広島県:ヤズ → ハマチ → ブリ
九州:ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ
まずは「モジャコ」の遺言書
まずは遺言書の内容を最小限にして、とにかく完成させることを目指します。
自筆証書遺言
- 財産目録を除く全文を自筆で書いた遺言です。
- 作成費用がほとんどかかりまぜん。
遺言書の「松竹梅」
遺言書には3種類があります。
- 自筆証書遺言
- 公正証書遺言
- 秘密証書遺言

自筆証書遺言書保管制度
法務局の遺言書作成マニュアル
このwebサイトを見れば自筆証書遺言の疑問はほとんど解決するでしょう。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html
- 遺言に何を書くかは遺言者の自由ですが、法的な効果が発生する行為は上記に限定されています。
- 例えば、「兄弟の仲を良くする」というような道義的な遺言は、遺言に記載されていたとしても、法律上の強制力はありません。
- ①自筆証書遺言
- 最も手軽に書くことができる遺言書で、遺言者自身が自筆し、押印をするだけで作成することができます。
- 自筆証書遺言は、内容や日付、署名が遺言者の自筆である必要があります。
- ただし、自筆証書遺言に遺産目録を付ける場合、その目録は自書ではなく、パソコン等で作成したものでもかまいません。
- もっとも、その目録には署名押印が必要となります。※
- ※署名押印はページが複数の場合すべてのページに必要です。両面の場合は両面に必要です。
- なお、自筆証書遺言の作成に当たっては、作成年月日のない自筆証書遺言は無効になりますので、必ず作成年月日を記入するよう注意が必要です。
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